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受話器

 受話器の向こうで、リズミカルに指を舐める音が聴こえる。
 今日も一日ずっと、あなたのことを考えていたよ。今は逢えなくなってしまったあなたのことを。

「怜、今日、すごく熱い。どうしたの」
「どうもこうも」
「うそ、違うよ、いつもと。目も潤んでるし、唇が溶けそう。今までで一番キレイだ」
「見えてないくせに、よく言うよね、そういうこと」
 わたしが反論すると彼はこう答えた。
「オレには見えるんだよ」
 見えてないくせに……。

 炙った指で触られているみたいだ。敏感な部分が意識を失う。代わりに大きな感覚が来る。わたしはいつも隠したくなってしまうのに、彼は暴こうとする。鼻先を乳房に擦りつけて、まるでじゃれているみたいにわたしの反応を窺う。
 それは過去の記憶。今現在の話ではない。彼は受話器の向こう側にいる。炙った指は、わたしのだ。彼は冷静に受話器を握りしめているに違いない。そういう人だ。器用で、ソツがない。
 汗を拭うとぼんやり、シュウヤの顔が浮かんでくる。切なそうな表情で、わたしを見下ろしている。「怜……」
 呼ばないで。わたしは強くそう願った。ベッドが大きく揺れて、あとは長い沈黙が訪れた。

「高校のとき、文化祭で」
「うん」
「全然違う学校に紛れ込んだの。知り合いが一人もいないところ」
「え、なに、自分のところのじゃなくて?」
「違うんだ。休みでフラフラしてたら、看板を見つけて。同じ中学の奴も部活で面識のある奴もいない。全然興味もない、何の変哲もない公立の共学校だったんだけど」
「ほんとに? 勇気あるなぁ、わたしなら入れない」
「オレも普段はそんなことしないよ? 理由は分からないけど、興味本位で覗いてみたくなったんだ。私服なら目立たないと思ったし」
「楽しめた?」
「うん、楽しかったよ。下駄箱すら新鮮だった。他の学校に行くことなんて滅多にないし。教師も全員知らない奴だから、構われることもないし。オレ、染めてなかったのに、地毛が茶色いから頭髪検査で何度も叱られて。鬱陶しかったんだよね。……で、なんか」
 声が低くなった。わたしは耳を傾けながら、片手でティッシュを探る。数枚引き抜くと、濡れた箇所を素早く拭った。ぬるっとした感触に、少し恥ずかしさが込み上げた。
「聞いてるよ。それで?」
「すれ違う色んな奴の顔を見たけど、知ってる人、誰もいねぇんだ。通ってた高校から近いのに、遊びに来てる側にも見覚えのある奴がいなくて。不思議な気持ちになった。廊下を歩くと派手な装飾とか呼び込みの声とか、すごく賑やかなのに、だんだん心が静かになっていく感じがして」
「寂しくなっちゃった?」
 わたしは想像する。両手をポケットに突っ込んで歩くシュウヤ。まだわたしと出会う前の彼。髪は短くて、そして、その頃から格好良かったに違いない。一人で廊下を踏みしめて、キョロキョロと周りを見回す。最初は好奇心でいっぱいだったけど、段々不安になってくる……。
「そうじゃないの。出たいとも嫌だとも思わなかった。携帯持ってたけど、誰に連絡取ろうとかも思わなかった。ただ、感じたことのない感覚がして。お化け屋敷も食いもの屋もどうでもよくて、ただそこにいる知らない奴らが、知らないままで、なんかすごく幸せな気持ちになったんだ」
「え?」
「少し憶えてるよ。なんか女子は、幼い雰囲気の子が多かった。化粧も髪も地味で、しっかりシャツのボタン留めてる感じ。でもすごく楽しそうで。みんな誰かと喋ってたよ。みんな自然で感じ良くて、言いすぎだけど、天使みたいでさ。声も柔らかかった」
「ほう」
「妬くなよ。そういう気分にもならなかった。変だけど、男も女も一緒に見えたんだ。男子もやっぱり尖ってなくて、女子と協力して、重い物を運んだり、落ちた飾りを脚立に乗って付け直したりしてたよ。絵に描いたような模範的な光景だったの。窓からいっぱい暖かい陽射しが降り注いで、ふわふわいい匂いがしてさ。秋だけど春みたいだった」
「いいねえ。わたしの高校、文化祭荒れてやばかったよ。停学になった人もいた」
「オレのとこも二年のときにいた。喧嘩になったみたいで。そういう連中いるのが普通だと思ってたから、行儀良くて、でも、堅苦しくない、その学校の雰囲気に魅力を感じたんだよね。一瞬、マジ、今までの生活全部捨てて、ここに転校してこようかと思った。ないだろうけど、もし寮があったら住みたいと思ったくらい」
「それはすごいね。その感覚、理解できない。友達と離れちゃうの寂しいし、寮生活も想像つかない」
「だろ? オレも怖いと思うよ。でも、全部を手放せそうだと思ったんだ。生まれて初めて。ここの制服を着て、みんなと一緒にご飯を食べて。そういうのが苦痛じゃない場所ってあるんだな、と思った。団体行動とか面倒だったから。怜は明日バイト?」
「うん。……授業があって、夕方からバイト。四時間だけだけど」
「そうか。手短に話すな」
「ううん、大丈夫。シュウヤの声、聞いてると落ち着いてくる」
 わたしは身体を起こして、ベッドから裸のままゆっくりと降りた。床の感触が冷たい。そっと窓辺に近寄ると、閉じていたカーテンを引いた。煌々と輝く上弦の月が、眩しく室内を照らし、乱れたシーツを浮かび上がらせる。わたしは受話器を抱えたまま俯く。彼に確かめてみたくなったのだ。
「……今日、月が綺麗だね」
「……ほんと? 気付かなかった。本当だ。すごく綺麗だね」
 わたしは自分の足を見つめた。昨日塗り直した赤のペディキュアを見つめた。真ん丸の爪先を曲げてみた。少しはみ出している。
 わたしは彼と違って不器用だ。でも嘘くらい見抜ける。彼は月など見ていない。わたしと同じ光景を共有してなんかいない。
「なんかケーキみたいな色してる。綺麗だ」
 見えてないくせに……。

「どこに入るでもなく、何を食べるでもなく、ただ一階をぶらついてたんだ。そしたらパーカーを着た背の高い男とすれ違った。下がここの制服だったから生徒だって分かったけど、百九十センチ近くあって、ガタイが良くてちょっと異質な雰囲気がした。チラッと顔を見たら無表情で、人を寄せ付けないような感じ。まあ、硬派というか、スポーツマンタイプかな。オレは急にそいつのことが気に掛かって、くるっと向きを変えて後をつけることにしたんだ。彼は二階に上がって、突き当たりの教室まで歩いていった」
 電話の向こうからは、一切の雑音がしない。彼がどんな状況でこの話をしているのか気になった。
「表示を見るとそこは第二音楽室だった。ギターやベースが置いてあったから、ステージでバンド演奏する生徒の楽屋代わりだったんだと思う。隣の第一音楽室はだだっ広くて、吹奏楽部の楽器が置いてあった。パーカーの男は第二音楽室に入っていって、そこにいた誰かに話し掛けた。オレはそれをこっそり覗いた。彼の身体に隠れてよく見えなかったけど、ロングヘアーで背の低い女性と話していた。びっくりしたよ、さっきまで強面だったのに、急に優しそうな笑顔を見せてたから」
「ふうん。彼女かなぁ」
「分からない。少しの間会話を交わして、男はギターを持って出て行ってしまったから。そいつ、スポーツマンじゃなくてバンドマンだったんだな。自分の楽器を取りに来たんだ」
「で、そこに女の人がいた」
「そう。そいつが出てきたとき、オレは咄嗟に第一音楽室に逃げ込んだ。で、彼が消えてからもう一度、第二音楽室を覗いてみた。そしたら仰天、残された女性が泣いていたんだ。オレは驚いて声が洩れそうになった。両手で顔を隠しながらその人は泣いていた。堪えきれずに溢れ出した、という感じで」
「えっ。何、別れ話でもしたの?」
「ところが、そんな様子じゃなかった。さっきまで楽しそうに話してたんだよ。でも今はうなだれて泣いている。小柄だから、子供みたいにか弱く見えた。オレは心配になって、思わず話し掛けた。通りがかりのフリをして、大丈夫ですか? って、つい。彼女はビクッと震えてから顔を上げた。真っ赤な目がこちらを見た。世にも不思議なシチュエーションだけど、オレたちはしばらくジーッと互いを見つめ合った。女性はやがて、顔の半分を覆っていた両手を下ろした。全体が露わになったそのとき、頭の中で雷が鳴ったような気がした。オレはこの女性を知っている。どこかで絶対会ったことがあるって」
 声の響きが深刻さを増した。息が詰まる。どんな関係の相手であろうと、彼の口から女性の話題が出るのは心地が良くない。それでも話の続きが気になったので、先を促した。
「……そうなの? 一体誰?」
「小学校時代の、音楽の先生だったんだ」
 わたしは間抜けな声を上げた。

「……待って、は? 先生なの、その人?」
「そう。小柄で、黒髪のロング、カッチリしたスカートに、白っぽいブラウス。可愛くて明るくて、音楽に対して情熱的で、とても人気がある先生だったよ。授業も楽しかった」
「その人がどうしてそこにいたの?」
「さあ。彼女は最初、オレが元生徒だってことに気がつかなかった。話している内に思い出したんだ。無理もないよな。先生の見た目はほとんど変わってなかったけど、オレはガキだったんだもん。でも覚えていてくれたよ。ハンカチを出して目元を拭ってた。小動物みたいな目でこっちを見上げて、元気そうだね、大きくなったね、って嬉しそうだった。しばらく近況を話して、オレはついにパーカーのバンドマンの正体を訊いたんだ。彼はなんと同じ小学校の一年後輩だった。彼が文化祭のステージで演奏するから、先生はそれを見に来ていたんだ。その前に待ち合わせをして、少しだけ話をしていた。それだけ」
「年下だったんだね、その子」
「そう。存在は全然知らなかったんだけど。背は中学で伸びたんだな。仲良いんですね、って言ったら、先生はちょっと言葉を濁した。生徒と個人的に連絡を取ることは、例え卒業生であってもあまり推奨されていないんだけど、と付け加えた。確かに、そうだよな。いくら教え子の晴れ舞台とはいえ、たかが高校の文化祭に、わざわざ休みを使って来るなんて。特別な思い入れがあるのかな? って思った。連絡先まで交換して……卒業から四年も経っているのに、継続して交流することなんてあるのかな? 少し不審を抱いた」
「うーん、普通は疎遠になるよね。先生もどんどん新しい生徒を受け持つだろうし」
「何か彼に稀有な才能でもあるのか? 縁を切れない何かがあるのか? オレは好奇心から、もっと深入りしてみたくなった。先生はもう落ち着いていた。だから泣いていた理由を訊いてみたんだ。何か傷つくことを言われたんですか? って。そうしたら首を振った。私が勝手に昂ぶってしまっただけなの、と。彼の声を聞いたら何故か突然、気持ちがプツンと切れたようになって、きっと疲れていたのね。成長した姿を見て感激したのかもしれない。彼は純粋さを失わないまま、あの頃の透明さを保ったまま、立派な青年になったと。そういう例をあまり見たことがないの。オレはずばり尋ねた。好きなんですか? って」
 電話の向こうからは、一切の雑音がしない。
「彼女はしどろもどろになって否定した。恋愛の好きとは違う、確かに彼の歌声は魅力的で……ただ上手いだけとは違う、人を惹きつける何かがある、って。聴いている者を茫然とさせるような……神秘的な響きがある。それを聴きたくてここにやって来たのは確かなの、と。彼はギターボーカルだったんだ。でも自分でもまさか、こんな風に泣いてしまうなんて思ってもみなかった。実は時々、無性に彼の歌声が聴きたくなるときがある。胸が苦しくなって、そのことしか考えられなくなるときがある。無限に反芻してしまうの。記憶の中にある彼の声を……自分が歌っているときでさえ。こんなのおかしいでしょう? この四年間、まるで森の中を彷徨っているみたいに、ボーっとしてしまうことがよくあった。授業に支障が出ないよう気をつけていたけど、もう限界だったのね。今度の合唱コンクールが終わったら、少しお休みを頂くことにしたわ。夫にも心配を掛けたって、彼女は相当参っているみたいだった」
「結婚しているんだね、その人」
「うん、オレたちを受け持ったときには既婚者だったよ。旦那さんも音楽好きで、二人で民族音楽を求めて世界中を旅したらしい。バリ島でガムランの演奏やケチャを観た話、オーストラリアの先住民族アボリジニのディジュリドゥ奏者や、スペイン、バスク地方の打楽器チャラパルタを演奏する二人組に出会ったこと。わくわくするような話を沢山聞かせてくれた。オレは音痴だし楽器も下手くそだったから身にならなかったけど、先生に感化されて楽器を習い始めたりコーラスの練習に参加したりする奴らが大勢いた。カリスマ性って言うのかな。教育以上のものを感じた」
「へえ……出会ってみたいな、そんな先生。でもその人ですらトリコにしてしまうような才能を、彼は持っていたのかな。信じられないね」
「そうなんだ。しかも、先生の目がまた潤み始めた。異常と思われるかもしれないけど、二十個も年下の彼に恋愛感情を抱いているのかも、と。このことは絶対誰にも言わないでくれ、頼むから……。そう言ってまた泣き始めた。背中を丸めて、黒い髪がオレの手に触れそうだった。どうしていいか分からなかったよ。声を堪えて、あんまり辛そうに嗚咽するから、思わず抱きしめたくなった。切ない気持ちが伝わってきて、オレまで泣きそうになってしまったんだ……」

 わたしはベッドに腰掛けて耳を傾けた。彼はしばらく押し黙る。吐息すら聞こえない。
「……でも我に返ったみたいで、急に笑顔を見せた。明るい声で、これから彼のステージを観て帰るわ、と。情けなくてごめんなさい、と。オレは何も言えなかった。彼女が教室を出るのを見送って、オレもすぐに出た。まっすぐに歩けないような気がした。全ての光景が色褪せて見えた。さっきまで天国のような場所に居る気分だったのに、全部吹っ飛んだ。周りの奴らに興味が持てなくなった、変だよな、転校したいとまで思ったのに。足早に校舎を出て、二度とその学校には近寄らなかった。先生にも、バンドマンにも、二度と会うことはなかった」
「彼の歌、聴かなかったんだね」
「うん。そんな気分になれなかった。でもいつか耳にする日が来る気がする……。そう思った。まだ聴けていないけど」
「わたしも聴きたいな。彼の名前を教えて?」
 彼がその名を口にし、わたしは繰り返した。記憶に留めておこう。いつか耳にする日まで。
「……ねえ、怜」
「うん?」
「オレは今まで、自分のことばかり考えて生きてきた。それに疑問を抱くこともなかった」
「……どうしたの、突然」
「でもそのとき、ふと思ったんだ。もしこれがオレの人生じゃなく、別の人の人生だったら? もしも自分が別の誰かだったら? そんな発想をしたことがなかった。でも先生の姿に衝撃を受けて、平凡な価値観が揺らいだ気がした。もし本当に、自分が別の誰かだったら、どんな生き方をするだろう? 人生の岐路に立ったとき、何を選択して生きていくんだろうって。もし、仮にオレが先生だったら、想いを告げるのか、我慢すべきか? どちらが正しいかは明白だけど、自分の身に降りかかってきたとき、どんな行動を取るかは予想がつかない。でも誰しも、色んな可能性を考えるべきだと思ったんだ。自分以外の人生を歩むとしたらどうするか、ってね」
「……もしも、わたしがシュウヤだったら?」
「え?」
「シュウヤになったわたしに、どんな風に生きてほしいと思う?」
「……え? え? どうして?」
「どんな人生を願っているの?」
「オレ? オレはいいんだよ。オレはツイているから。ツキのある人間は、他人にそんなこと思ってもらう必要がない」
「どうして、自分がツイているって思うの」
「……オレには怜がいるから。それで充分なんだよ」
 言葉が出なかった。

 わたしたちは長い間、取りとめのないお喋りをした。彼の声を聞いていると、時々自分の呼吸が低く、浅くなる。睫毛を撫でながら相槌を打っていると、その癖を指摘された。シュウヤはわたしのことを、なんでも見抜いてしまう。心の奥の奥まで。
「おやすみ、シュウヤ」
「おやすみ、怜」
 静かに、ゆっくりと刻むような口づけをした。受話器越しに伝わってくる、彼の体温。生ぬるい、湿っぽくて、柔らかい。微かな風を感じる。途端に相手の気配が途絶えた。
 目を開けて、手に握っている受話器を見つめた。それは紛れもなく交信の道具だ。唯一彼と繋がれる手段。
 壊さないようにそっと、受話器をベッドのサイドテーブルに置いた。そこには彼の写真が飾ってある。今朝生けたばかりのガーベラが、ガラス瓶から顔を覗かせている。わたしは花びらを指で弾いた。水面に波紋が広がって、涼しい香りが漂う。その指で、受話器の表面を撫でた。硬くてすべすべしていて、深淵から見つめ返す鋭い瞳のような、冷ややかな感触があった。彼が遺していった骨。
 開いたカーテンはそのままで、ベッドに横たわり、シーツにくるまった。青白い月光に足先が浮かび上がる。すぐには寝つけなかった。考え事がぐるぐると頭を駆け巡った。明日のバイト、頼りになる坂井さんがいないから、頑張らなくっちゃ。実家のお母さんにもそろそろ電話しよう。それから、聡子と温泉の約束と、スーツの準備と……。ああ、ああ、心配なこと、沢山あるなぁ。
 いつの間にかまぶたが濡れていた。わたしはさっきまで耳につけ、口をつけていたはずの受話器に目をやった。それはすぐそこの、手を伸ばせば届きそうな位置にあるのに、この世のものとは思えないような色をしていた。




Commented by tobetonbi at 2018-09-03 20:37
はじめまして。エキサイトブログ、何年も放置していたのですが、
ひさびさに戻って、創作カテゴリを散歩しています。

受話器、読ませていただきました。
どこから発想できたのかわからない不思議な物語ですね。

語り手の女性、それに語りかける男性、その男性が語るかつての経験。
そういう間接的な形で語られるのに、既婚女教師の少年への恋心。
とまどい、迷い、切なさ、リアルに感じました。

小学生が高校生になるのにわずか4年なんですよね。

高校生のときの自分の恋を思い出しました。
8歳年上の女性への恋心。
でもその年の差、自分の人生の半分。
思うだけでなにもできなかった。
いまとなれば8年なんて瞬間なんですけどね。
Commented by chika14412 at 2018-09-06 02:04
> tobetonbiさん

はじめまして。
お読みいただき、また、丁寧なご感想を下さり、ありがとうございます。

「受話器」の発想をどこから得たのかまったく記憶にありませんが、笑
作中に登場する女性教師は、
うっすらと小学校時代の音楽の先生を思い出しながら書きました。

確かに、学生時代と大人になってからと、
時間の感じ方が大きく違いますね。(^-^;
tobetonbiさんの切ない思い出と重ねていただけて、嬉しいです。
ありがとうございました!!
by chika14412 | 2017-08-15 01:47 | 掌編小説 | Comments(2)